「本を読む時は線引きやまとめ書きなどしないという徹底した読書術」 にも 勝間 和代 と私との本のよみかたのちがいについて書きましたが,もうひとつ,本のあつかいについても勝間と私との共通点と相違点が対比的でした.
本の入手法に関して共通点としてあるのは,「すぐに読まない本でも,とりあえず買っておく. 買わない本は読まない」 (勝間流・読書投資法) という点です. しかし,勝間が新品の本を買うというのに対して,最近の私は Amazon の古書を積極的に買っています. すくなくとも私の場合は,古書だからといってあつかいがちがってくることはありません.
読み終わった本のあつかいに関して勝間は 「保管しておくのは買った本の 10 分の 1 でいい. 大事なのは頭の中に残していくこと」 と書いています. 記憶力がよくて,頭のなかにきれいにのこしていけるなら,それでよいでしょう. しかし,私のばあいは,たぶんおおくの読書家と同様に,書棚を外部記憶としてつかっています. おもいだせないことは本に,あるいは書棚にききます.
「本を読む時は線引きやまとめ書きなどしないという徹底した読書術」 に書いたように,私は本へのマーキングにたより,勝間はそうしていない,というところが読み終わった本のあつかいにも反映されているということなのでしょう. マーキングするのはあとで検索することが前提となっているので,保管しておかなければ意味がありません.
たしかに,マーキングにも,本の保管や検索にも時間がかかるので,勝間流を否定することはできません. 本がすべて電子化されればこの溝はうめられるのかもしれませんが,まだ当分,そうはならないでしょう.