「洗濯機の流行と普遍性」 という項目では洗濯機を中心として,家電品で流行したニューロ,ファジィ,銀イオン,塩などのことばをとりあげました. もっとひろい範囲の流行語 (あるいは信仰 (?)) として 「マイナスイオン」 というのがありますが,これはなかなかしぶとく,いきのこっているようです.
電気的に中性のものからマイナスイオン (陰イオン) をつくれば,かならずプラスイオン (陽イオン) ができるはずですが,なぜかマイナスイオンばかりがもてはやされます. Wikipedia の 「マイナスイオン」 の項目にはこのあやしげな用語がくわしく解説されています. そこに書かれているように 「マイナスイオン」 をよしとする根拠はないのですが,さらにそこでは 「疑似科学」 あるいは 「未科学」 ということばがつかわれ,「マイナスイオン」 ということばのあいまいさも問題にされています. Google で検索してみても,上位のページには 「疑似科学」 ということばがよくあらわれます. 「詐欺」 ということばさえ,しばしばあらわれています.
Wikipedia では 「マイナスイオン」 の流行が 2003 年ころまでつづいたとしていますが,いまだにマイナスイオンをウリにした製品が売られていて (たとえば イオンケア),あやしげな理論までつけられていて (マイナスイオンとは?),首をかしげてしまいます. (もっとも,これは氷山の一角にすぎませんが…)
2008-2-25 追記:
Google で検索してみると,この項目とおなじような趣旨のページがたくさんみつかります.
わざわざ書くまでのことはなかったかもしれません.
その一方で,マイナスイオン・ドライヤーに対して 「今まで使っていたドライヤーとは明らかに違う」 という肯定的な意見もありました
(Wish You Were Here 「マイナスイオンドライヤー」).