10 代のころに確立して,いまもくずれながらもつづけている習慣がいくつかあります. そのうちのひとつは,“長髪でも短髪でもない髪型” です. 当時,ヒッピーのような長髪にもリクルート・カットにも共感できないので,えらんだのがこの “ダイナミックな髪型” です.
私がこどものころにはやったものとして,反体制,反戦,(これはおもにアメリカでですが) ヒッピーなどがありました. しかし,そのなかでもヒッピーには共感できないところがありました. ヒッピーのひとつの特徴は長髪です. 長髪になることはヒッピーのシンパになることのような気がして,いささかさけるべきもののようにおもわれました.
その一方で,長髪をバッサリ切って (というか,もともと長髪にはしていなかったのかもしれませんが) リクルート・カットということばがはやってきました. こちらはヒッピー,長髪以上にさけたいとおもいました.
長髪も短髪もダメということになれば,どうすればよいか? 私は 「いつも長髪」,「いつも短髪」 にするかわりに,床屋にいったときはみじかく切る,しかしそのまま何ヶ月かのばす,ということをくりかえすようになりました. これは散髪料をおさえることにもなり,床屋についやす時間をへらすことにもなります. とはいっても,散髪にかかるカネをへらしたいのであれば,自宅でカットするのが一番なのですが,それがおもな目的ではありません. 私は,カットするときはいつもきまった床屋にいっていました. いまでもおなじ床屋にいっています (そのあいだに 2 回,代がわりしましたが).
かつてはほんとうに長髪になるくらいまでのばしてから床屋にいっていましたが,最近ではそれは気がひけて (というか,もはやヒッピーもリクルート・カットも関係なくなったので) 床屋にいく間隔は 2~3 カ月とみじかくなっていますが,基本的には同様のことをつづけています. もとの意味はなくなったとはいえ,とくにみなおす必要も感じていないので,これからもつづけていくでしょう.