本書は 「通勤時間は長いほどよい」 という逆説からはじまっている. ただし,「通勤電車で重要なのは,座っていくということ」 (p. 44) である. 電車で長時間すわっていられれば集中して読書や思考ができることは私も経験した. しかし,著者は 「いまは職住近接で,朝の時間はさらに有効に使えるようになった」 (p. 113) とも書いているので,逆説はやはり逆説として理解したほうがよいのだろう. 仕事は始業前にはじめて残業はしないのがよいとも書かれている. 仕事に追われるのでなく仕事にむかっていくということだろう. いろいろ矛盾はふくんでいるようにおもえるが,まずこの積極的な姿勢はまなぶことができるし,いろいろヒントをあたえてくれるとおもう.
評価: ★★★★☆
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