会社ではコピーや印刷のために,いわゆる複合機をつかっています. つまり,コピーも印刷もスキャナーも fax も,1 台ですべてできるというヤツです. これがいろいろ不便でしかたがないので,私に選択権があるならこのような製品は買わないのですが,がまんしてつかっています. ちょっと,もんくを書いてみましょう.
ときとして大量に印刷することがあります. こういうとき,複合機だとちょうどコピーをしようとおもったひとに迷惑をかけることになります. つまり,複合機だと大量に印刷しにくい. 少量しか印刷しないのなら,場所をあまりとらない小型のプリンタでも十分なはずです. したがって,複合機がよいとはおもえません.
複合機はスキャナー機能ももっていますが,そのつかいかたは便利とはいえません. スキャンした結果をアクセスするのに,特殊な方法をつかわなければなりません. しかも,そのときにつかえる複合機のユーザ・インタフェースは,ちいさな液晶表示とかぎられた数のボタンをつかったものなので,とても不便です. 安価なスキャナーがパソコンにつながれていれば,通常のファイル共有のしくみでつかうことができます. そのほうが便利なのではないでしょうか? 複合機のスキャナーのよいところは高速なところですが,大量の印刷につかいにくいのとおなじ理由で高速性がいきる大量スキャンにはつかいにくいので,それなら低速なスキャナーでもよいとおもえます.
Fax も同様です. 大量の fax がおくりたいときにはつかいにくい. Fax 専用機なら,ずっとすくないスペースで,fax 以外のユーザを気にしないでつかうことができます.
こうしてみてみると,複合機にはなにひとつ利点がないように私にはおもえるのですが,どうしてこんな製品がこんなにでまわっているのでしょうか?
2008-3-15 追記:
スキャナーに関して,追記します.
PC につないでつかうスキャナーに関しては,えられたデータはその PC にはいるので,セキュリティ管理は比較的容易です.
それに対して複合機は多数のひとがつかうので,スキャン・データのセキュリティ管理が必要になるとやっかいです.
キャノンなどはそれに関して特許をだしているようですが,そもそも共用の機器で秘密のデータをあつかわないようにする (つまり,このばあいは共用のスキャナーをつかうのをやめる) のが,かんたんな解決策です.
この点でも複合機にはデメリットがあります.
ついでに書くと,プリンタも共用しないほうが安全ですが,プリンタはおおきいので PC 1 台に 1 台ずつつなぐにするのはむずかしい,しかしスキャナーは通常それほど頻繁にはつかわないので,つかうときだけ PC につないでつかうほうがよいようにおもえます. USB 接続でドライバーが自動的にインストールされれば,いうことはありません (通常はそうなっていないとおもいますが).