Mac OS 6 をつかっていたころから,ファイル・ブラウザ (Mac OS ではファインダ (Finder)) と 「ファイルを開く」,「ファイル保存」 などの操作によってひらくウィンドウが似て非なるものであることが気になっていました. Windows Vista ではますます,それらがまぎらわしくなっています.
こういう,似て非なるウィンドウが存在することは Mac OS の設計上の問題点だと理解していました. Mac OS 6 においては,ファイル・ブラウザ (ファインダ) と 「ファイルを開く」 などのウィンドウとのあいだにはかなりの差があり,おなじファイルがちがうようにみえることが気にいりませんでした. 最初の図は Mac OS (バージョン不明) における 「ファイルを開く」 ウィンドウの例です.
しかし,この問題点は Windows XP や Windows Vista にもひきつがれています. Windows XP においては,Mac OS 6 などよりはファイル・ブラウザ (エクスプローラ) と 「ファイルを開く」 という 2 種類のウィンドウの機能がちかづいています (2 番めの図.ただしエクスプローラの図は省略). たとえば,「ファイルを開く」 ウィンドウにおいては不要なはずのファイルの削除ができるようになっています. しかし,それでもまだファイル・ブラウザとはみかけがちがいますし,ファイル・ブラウザによってできるすべての操作が 「ファイルを開く」 ウィンドウにおいてできるわけではありません.
すべての操作ができるのでないことは Windows Vista においてもかわりませんが,いまやこれら 2 種類のウィンドウはそっくりになりました (3 番めの図). ますます,似て非なるものになったというわけです. もっとましな解決策はないものでしょうか?