著者の主張をひとことでいえば 「NTT はいまだに電話的価値観の呪縛からぬけだせないために低迷している」 ということになるだろう.フレッツ網の障害も NGN の低迷も電話的価値観のせいにされている.しかし,この本の内容をすなおによむと,これはこじつけだとおもえる.
フレッツの成功はこの呪縛をまぬがれて自由にサービス開発ができたからだという. しかし,フレッツよりまえ / よりあと (NGN) においても,フレッツにおいても,NTT が電話以外にめぼしいサービスを開発したことがあっただろうか? この本に書かれた NTT の動向は読むに値するが,著者の意見は聞くに値しないとおもわれる.
評価: ★★☆☆☆
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キーワード: NTT, NGN