[ トップページ ]
社会・経済, 生活:食品・料理と嗜好

定量的な根拠が必要なタバコ 1000 円化論

日本財団会長の 笹川 陽平 がタバコ 1 箱を 1000 円にするべきだと産経新聞正論で主張し,おおきな反響をまきおこしています. 諸外国とくらべて日本のタバコの価格がどうか,値上げによってどれだけ税収がふえるかといった,すぐに計算できることは議論されていますが,医療費や健康保険との関係,経済効果など,もっと精密な定量的議論が必要でしょう.

Seiron080304-Sasagawa.jpg タバコと肺ガンとの関係はいまや否定するのは困難になっています. タバコをすう本人だけでなく,周囲のひとにも影響があることがしばしば報告されています. したがって,タバコをすうことによって,どれだけ医療費がふえているのか,それによって健康保険からどれだけ支出されているのかが知りたくなります. もっとも,タバコと肺ガンとの関係でさえもそれほどはっきりと証明することはむずかしいので,確実な金額をもとめることはできません. しかし,タバコの価格をいくらにすればよいかを検討する材料にはなるでしょう.

また,タバコは医療費だけでなく,ほかにもいろいろな経済効果をもっているはずです. モノの価格をいくらにするかをきめるときは,こうした経済効果を推定してきめるべきです. ところが,現在おこなわれている議論をみたところでは,こういう点に言及している議論がみつかりません. もちろん,なにも材料がないところですぐにこういう計算ができるわけではありませんが,こういう定量的な方向に議論をもっていくように,方向をきめるべきでしょう. 数値的な根拠がなければ,いくら議論しても妥当な金額はきめられないでしょう.

関連ページ:

キーワード:

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.kanadas.com/mt/mt-tb.cgi/2500

コメント (5)

たばこ税即刻導入:

1.ポイ捨てたばこの処理代(人件費、掃除費、処理運搬費)、2.歩きたばこによる事故処理代(火事、医療、保険金、人件費)、3.環境破壊対策費等を、たばこ代金の中にいれるべきです。
たばこのために、莫大な無駄な経費が他人に押しつけられているのです。
社会の一員として生きていきたいのであれば最低限の負担はすべきです。
日本は1000兆円にも達する大赤字国、たばこ一箱1,000円では足りないと思うので、10,000円~を検討すべきだと思います。

たばこのポイ捨て、歩きたばこ、無くなることはないよね?
たばこを吸う人間は、莫大な無駄な経費が他人に押しつけられていることを認識する能力はないよね?できても逃げるよね?

結局、たばこ増税しかないよね?

つづき:

カナダさんは議論やさんですか?
議論やさんは、どこか別なところでのんびりやってくださいよ。

薬害にしても、アスベストにしても、公害にしても、根拠がないとして逃げ回ったた結果が最悪の結果ですよね?

亡くなった人は元に戻りませんよ。

議論やさんはえらそうに言うけど、責任を取った人は誰もいませんよね?

いざとなったら、こそこそ逃げるだけですよね?

mog:

定量的な根拠、ですか。難しいですよね。そもそもタバコ税は、社会的に好ましくない側面を持った品を国が強制的に製造・流通や使用を規制できないために、品の価格に税を上乗せして経済活動でバランスをとりながら社会的な“害”が増大しないようにと考えられた合意点、それが「根拠」なのではないでしょうか。強制的に禁止することができれば、肺がん患者は減り、医療費は抑制されるかもしれません。また、肺がんにならずに長生きする人が増えると、医療費は増大するかもしれません。まあ、タバコと医療費の関係を明確にすることはできないでしょう。タバコ税を廃止するとどうなるか。ガソリン税を廃止すれば排ガス問題が増悪すると言われるのと似ています。タバコは人前で堂々と吸うものではなく、人目につかないところで一人でコソコソと吸うもの。コーヒー、チョコレート、酒と一緒に私は満喫しています。そっとしておいてください。

「たばこ税即刻導入」 さん,
私が 「経済効果」 と書いたなかには当然ポイ捨ての処理費用等もはいりますが,それについては意識していませんでした. たしかに,それをいれればだいぶコストはあがるはずですね.でも 1000 円に達するのかどうかは,わたしにはわかりません.

「つづき」 さん (?),
わたしは 「議論やさん」 ではないつもりですが,この件に関して笹川さんのように継続的に議論するつもりもありません. タバコの価格の議論に関しては,とおりすがりのものです.

mog さん,
たしかに定量的な根拠はむずかしいのですが,価格というものが定量的なものである以上は議論も定量的であるべきだと,わたしはおもいます.そういうものがなければ合意のプロセスもよりあいまいになり,根拠にはならないのではないかとおもいます.タバコをコソコソとすうのはけっこうですが,価格については堂々と議論する必要があります.

(最近,スパムがおおいため,お返事がおくれたことをおわびします.)

匿名:

喫煙をしたことはないのですが
これからの参考にしたいです。

高校入学時に感じたショックは、眼鏡やコンタクトレンズを使用している人が大半だったことで、大学入学のときは喫煙者が多いことにショックを受けました。たばこは人と付き合う障害になりえます。

区内にある大学で大学生のころは喫煙が当たり前な風潮があり、
たばこ大嫌いなわたしはその空気になじめず、座る席も選ぶ必要があるし、喫煙所には呼ばれなければ入りません。

幸い家族に喫煙者がいないので、昔からたばこの煙は苦手でした。
今の仕事環境は直接たばこの煙を吸う環境ではありませんが、
たばこを吸う人がいる限りたばこのにおいをまったく嗅がない
環境にはなりません。

教養科目でガンなど身近な病気がとりあげてありました。
どれも成人してから発症しやすい疾患だったとはおもいますが、
元気に暮らすために予防は頑張らなければと思います。


とはいえ、研究者の先生でさえ、研究所で喫煙している人がいて、喫煙しない先生自身そのことについて嘆いています。
たばこはよくないと知って予防を促す病院関係のひともストレスを理由に、たばこを吸うひとはむしろ多いです。

たばこは始めると厄介なものだと吸ってからきがつく物かもしれませんが、わたしは甘いもの中毒です。人のせいにしますが一緒に住んでいる人からの影響はないとはいえません。
とにかく早く自立したい。そして断つものを断つ、
必要なものを必要なだけ取り入れる。
それが出来て一人前なのでしょうね。

○○をする人がいる限り○○のにおいをまったくかがない
環境にはなりません。


分からない言い分です聞き流してくださいね。

コメントを投稿

Google でブログを検索:

メインページアーカイブページも見てください.
Creative Commons License
このブログはつぎのライセンスで保護されています. クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
Powered by Movable Type