「速読のための訓練」 という項目に,私の読書のはやさについて書きました. 「「光の読書」 としての速読」 という項目には,SRS 速読法という超高速 (光速 ?!) な読書法について書きました. この読書法では 1 分間に 1 万字くらいを目標としているようですが,私自身はそこまではやくしようとはおもいません. それは,よほど体調をととのえないとそんなにはやくはよめないということもありますが,より重要な理由は,そんなに高速に読むとかんがえるひまがなくなるということです.
読書はすくなくとも私にとっては単に本に書いてあることを知るためのものではありません. よみながら,それがただしいのかどうかをかんがえ,その本の内容を自分のあたまのなかでさらに発展させるために読むのです. 論理的にかんがえるときは,人間のあたまはそんなに高速にははたらきません. つまり,論理というのは本質的に逐次的なものであり,並列処理はできません. したがって,超高速で読書すると,思考はおいつかなくなります.
私にとっては思考に適したはやさは,体調にもよりますが,1 時間に 100 数 10 ページくらいです. はかったことはありませんが,たぶん,読むことに専念しているときはもっとはやく,かんがえはじめると速度はおちているとかんがえられます. これからも,無理せずこのくらいのペースで読んでいきたいとかんがえています.