私が小学生のとき,学習研究社の 「科学」 と 「学習」 を欠かさず買っていました. とくに科学の付録は宝物のようにあつかって,いまでもいくつか,てもとにのこっています. おおきなものは,すててしまったか,または保存してあるにしてもどの箱にはいっているかわからなくなってしまいました. いくつかのちいさなものは,いまでもすぐにとりだせる位置にあります.
「科学」 にはいまも付録がついていますが,他の雑誌との値段のひらきは 1960 年代とくらべるとちぢまっています. つまり,付録にかけられるコストは相対的にへっているので,いまはつけられない付録もあったのではないかとおもいます.
岩石標本が 2 つ,のこっています.
工業原料の標本もあります. カカオや天然ゴムなどもはいっていますが,いまもそれほどおおきく劣化してはいません.
解剖器のセットもありました. 鋳物でできた,きれあじのわるいハサミが中心です. 実際に実験・観察につかったかどうかはおぼえていません.
「大人の科学」 は買っていませんが,こどもにも 「科学」 を体験させたいとおもって,4 年までは買っていました. しかし,その後,本人の希望でやめてしまいました. これもいわば他の雑誌やサイエンス・クラブという競争相手にやぶれてのことだといえます. 最近はいろいろ競争相手がいるためか,「科学」 の付録はしばしば,科学そのもののおもしろさというよりは,べつの要素でこどもをひきつけようとしているようにみえます. そのため,科学そのものには目が向きにくくなっているようにもみえます.