本をよまなくなり,モラルも低下し,若者はちょっとしたことで死にたくなり,リベラリズムは弱体化し,寛容さがなくなり,… といった現代日本の問題点を “劣化” ということばでくくって論じている. とりあげられている問題には深刻な問題がおおいが,そうした問題が発生しているのは日本の社会や政治が “質的” に変化しているからであって,それを “劣化” という量的なことばで,ひとまとめにしてとらえようとしているところにおおきな疑問がある. 旧体制勢力からみればこうした変化は “劣化” にほかならないかもしれないが,私にはこれは産みのくるしみだとおもえる.
評価: ★★☆☆☆
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