最近,ビルマ (ミャンマー) のサイクロン災害,中国の四川大地震と,おおきな自然災害がつづけておこりました. 日本では阪神大震災 (阪神淡路大震災) を記憶しているひとがおおいため,四川大地震は阪神大震災と比較されます. 私は阪神大震災のとき,被災地からははなれた筑波にいましたが,なにかのやくにたちたいとおもって,VAG (ボランティア支援グループ) というネット・コミュニティに参加しました. VAG がめざしていたのは,被災者を直接たすけたり物資を配布したりすることを情報ネットワークを通じて後方から支援すること,すなわち情報ボランティアでした. 被災地からとおい場所にいても,そういう支援活動ならできるのではないかとかんがえられたからです. 結局はほとんどなにもできませんでしたが,ふたたび大地震がおこったときにはなにかやくにたてる可能性があるのではないかとおもっていました. しかし,今回の震災ではそのことをすっかりわすれていました.
世界では阪神大震災以来,さまざまな地震による被害が発生しています. そのなかでもインドネシアやタイにおける津波の被害はまだ記憶にあたらしいところです. しかし,現地時間 2008 年 5 月 12 日に発生した 四川大地震 (しせんおおじしん,中国名は汶川大地震,ウェンチュアン大地震) では,これまでの地震とくらべるとすくなくとも地震のまえには四川省は情報インフラが比較的ととのっていたとかんがえられます. また広大な地域が被害をうけているために,より情報流通がおおきなやくわりをはたしうるようにおもえます. (写真は四川大地震における震源ちかくの汶川 (ぶんせん) の様子ということであり,www.asahi.com から借用しました.)
中国の閉鎖性をかんがえれば外国の情報ボランティアがうけいれられる可能性はすくないとおもえます. しかし,今後のこともかんがえれば,ここでもう一度,情報ボランティアの可能性をさぐるのは意味があることだとおもえます. この文章を書いている時点ではこの点に関してなんの情報もありませんが,できるだけ情報をあつめてみようとおもいます.