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揚げ足取りな後半が前半もダメにしている ― 林 信吾 著,「ネオ階級社会を待望する人々」

著者は 2005 年に 「しのびよるネオ階級社会」 という本を書いて,おおきな反響をえた. そのなかには批判もおおかった. 本書はその最初から名指しでそういう批判に反論している. 5 章までは比較的ていねいに反論をこころみていて,議論がかたよっていることが気にはなるものの,いろいろ示唆をあたえている. しかし,本書のタイトルとおなじタイトルをもつ 6 章になると,おおくのひとの名前をつぎつぎにあげて,揚げ足取りな議論をはじめる. これ以降の章はもはや読む価値がない. 後半の章が前半をだいなしにしていて,興ざめである.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: ネオ階級社会を待望する人々@ [bk1]ネオ階級社会を待望する人々@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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