最近よくいわれていることですが,けさのテレビでも,最近の若者はモノを買わない,ブランドやくるまに興味がない,ビールを飲まない,などといっていました. これはそんなにふしぎなことなのでしょうか? 私は私自身とくらべてそれほど差があるようにはおもえません.
最近の若者はそもそもあまりカネをもっていないし,そのつかいかたもちがうというのはたしかでしょう. 年金をあまりうけとれないだろうとかんがえて,よりおおく貯金にまわす. そうすると,そのため消費にまわせるぶんがすくなくなる,というのは当然のことです.
ブランドやくるまに興味がないのは私もおなじです. 自家用車はありますが,1992 年製のアルトという最低限のものであり,当分,買いかえる気はありません. 通常は都内しかはしりませんし,これで先日はいわきまで旅行してきたので,十分,やくにたっています. くるまを買わないのとはちがいますが,比較的カネをかけていないことでは,最近の若者にちかいといえるかもしれません.
テレビでは,ビール会社のひとが,以前は酒はみんなが飲むものというのを前提にかんがえてきたが,それがなりたたなくなったということをいっていました. しかしアメリカでは,これは 20 年前に私がくらしていたころから,パーティでも酒が必須ということはありませんでした. アメリカにいったときには少々,カルチャー・ショックがありましたが,いまではあたりまえのことだとおもっています. 私自身も,いま,ほぼ毎日ビールをのんでいるとはいっても,それにそんなにこだわっているわけではありません. 「酒をのんでいる」 というよりは,ソフトドリンクもふくめたのみものの一種としてビールをのんでいるという感覚です. いうまでもなく,酔うことは期待していません.
若者にモノがうれなくなって,こまっている会社はたくさんあるのでしょうが,そんなに特別なことがおこっているのだとはおもえません. ただ,カネをつかわないためにもし,ひきこもり状態になっているのだとしたら,そこからは問題がおこってくるのかもしれません.