最近は各社のデジカメの性能にそれほど差がなくなって,消費者が選択するときには付加的な機能にたよっているようです. 顔の位置の認識機能はだいぶまえからくみこまれていますが,最近では複数の顔の認識や笑顔の認識など,さらに高度な機能がくみこまれています. 5 月 30 日の WBS (ワールド・ビジネス・サテライト) でも,セルフタイマーとくみあわされた,あたらしい顔認識機能が紹介されていました. しかし,これらの機能は私にとってはほとんど意味がありません. 私自身は,いまでも基本性能の差でカメラを選択しています.
現在,私がつかっているデジカメはリコーの Caplio R5 です. このカメラを選択した第 1 の選択理由はシャッターがおりるのがはやいということです. デジカメはシャッターがおりるまでの時間が比較的ながいため,シャッター・チャンスをのがしやすいのですが,リコーのデジカメはその時間がみじかいことをウリにしています. このことについては 「シャッター・チャンスをのがさないリコーのデジカメ」 という項目にも書きました.
第 2 の選択理由はレンズが比較的広角だということです. 最近のカメラは画素数がふえて撮像素子がおおきくなっているからか,数年まえの機種にくらべると最近の後継機種のほうが焦点距離の最小値がおおきくなっているものがおおいようです. 35 mm カメラ換算で 35 mm くらいのものがおおくなっています. そのなかで,Caplio R5 は 35 mm カメラ換算で 28 mm です. なぜ広角のほうがよいかというと,室内など,壁のために後退することができない環境で写真をとることがおおいからです. 28 mm でも十分ではありませんが,35 mm のカメラにくらべるとあきらかな差があります.
焦点距離に関しては最小値だけでなく,最大値も問題です. つまり,ズームの倍率がおおきいものがよいということです. Caplio R5 は光学ズームが 7.1 倍とおおきくて,これもこのカメラを選択した理由です.
最近,買ったもうひとつのカメラはオリンパスの FE-150 ですが,こちらは母親のために買ったものです. こちらは軽量であることが最大の選択理由です.
このように,カメラには顔の認識などという付加機能ではなくて,基本機能にあきらかな差があります. また,価格がやすいことは当然のことながらおおきな選択基準になります. したがって,これらにもとづいて選択するのが妥当だとおもいますし,基準をはっきりさせてネット上で比較すれば,ほとんどまようことなく,きめることができます.