大門駅から東京駅まで散歩するなかで,とくに銀座中央通りとその周辺で,中銀タワーや和光のような比較的ふるいビルから Dior にいたるまで,いろいろな建築をみてきました.
汐留から新橋のほうにいくと,中銀タワーがみえてきます. この 黒川 紀章 設計の建物は,かなりよごれてはいますが,いまのところは健在です. このよごれも,うちはなしコンクリートのよわみだとおもわれますが,よごれかたにおおきなかたよりがあります. なぜでしょうか? 雨のおおい日本でながもちさせるには,なにか秘訣があるのでしょうか?
銀座七丁目のライオン・ビアガーデンはそれほど凝った建物というわけではありませんが,その装飾がすこし注目されています. 最初の写真は側面をとったものです. 正面の写真をとるのは,どうもわすれたようです. この建物でもうひとつ目をひいたのは,屋上の建造物です. 看板かなにかの残骸でしょうか? いま機能しているようにはおもえません. 銀座のビルでもあまり屋上にまでは目がいかないので,このような意味不明なものがのこされているのでしょうか?
つぎは交詢ビルというなまえのビルです. 最近よくおこなわれるように,ふるい建物の一部だけをのこして,たてかえたものとおもわれます. これは中央通りからすこし西にはいったところにあります.
松坂屋はみなれた建物であり,いまさらどうということはないのですが,モンドリアン・パターンのようです.
晴海通りにでるとおなじみの和光のビルがありますが,現在はおおいがかけられています.
ここで左折してすこしいくと,乾 久美子 がデザインしたという Dior のビルがあります. 表面を穴あき鉄板でおおっていて,内側にもドットがえがかれています. ちかづいてみると,想像していたより厚い鉄板であり,穴をあけるにもそれなりの時間がかかったものとおもわれます. 夜になるとまたちがった景観がうみだされるのでしょうが,きょうはここまでです.
ほそい道をすこし南のほうにもどると,西方第 1 ビルというビルがあります. ここではコリント式の柱がつかわれていますが,構造物としてではなく,単なる装飾になっています. この建物にはひとつだけベランダがありますが,これはなにかにつかうのでしょうか? これをうまくつかうと注目をあつめることまちがいなしです.