著者は,ヨーロッパ諸国にはのこされている 「周囲の自然と渾然一体となった,地方の小さな町や村のたたずまい」 が現代の日本ではうしなわれてしまっているという. ではヨーロッパではそういう景観がずっとうけつがれてきたのかというと,著者がみてきたドイツにおいては,開発によっていったんうしなわれた自然景観が住民や地方政府の努力によって復元されてきたことが,この本にえがかれている. ドイツのほうが景観の復元のために有利な条件があったのだとしても,日本においてもそれができるはずだということをこの本はおしえているといえるだろう.
評価: ★★★☆☆
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