新銀行東京は 「失われた 10 年」 のなか,銀行が貸ししぶる中小企業を対象とした融資をすることを目的として設立された. しかし,設立されたときにはすでに既存の銀行も中小企業への融資を積極的におこなうようになっていた. そのためこの銀行はおおきな損失をだして苦境におちいり,その存在意義がとわれるようになっていた. しかし,いま,経済はふたたび不況にむかいつつあるようにみえる. そのなかで,また他の銀行は中小企業に貸ししぶるようになってきている. これは新銀行東京にとってチャンスというべきだろう.
新銀行東京が融資するべき相手は,他の銀行からなかなか融資をうけられない中小企業である. バブル経済後の不況から回復してから,これまではそういう企業に融資するライバルが多数存在した. しかし,いまその数がへっているということである. 新銀行東京にもし再建のチャンスがあるとしたら,こういうなかでうまく融資先をみつけるほかはない. ほんとうに再建できるのかどうかは私にはわからないが,こういう経済状況のなかだからこそ,チャンスがあるのではないだろうか?
2008-6-25 追記:
「新銀行東京にいまチャンスがある」 という議論がないものかと Web をさがしてみた.
そういう議論はみあたらなかったが,ひとつみつけたのは,「しんぶん赤旗」 に新銀行東京の記事が多数あることだった.
6 月 20 日だけでも 3 つの記事がある.
そのタイトルだけならべてみると,つぎのようになる.
東京都をたたく意図があるのだろうが,一瞬,「チャンスがきた」 ことが書いてあるのではないかと期待させる部分もあった. (写真は 「これも花・あれも花: 新銀行東京新橋支店」 から借用しました.