アマゾン (Amazon.co.jp, Amazon.com) には書評をかいたひとをランキングするしかけがあります. 書評をみていると,「ベスト 500 レビュアー」,」ベスト 1000 レビュアー」 などのタイトルをもつ評者をしばしばみかけます. 私自身はまだそういうタイトルをもらってはいませんが,だいぶ,しかけがみえてきました.
私自身はいま書評の数が 149,ランキングが 7413 です. このランキングのもとになっているのは,私が書いた書評が 「参考になった」 と評価したひとがのべ 329 人いることです. 書評に対してわるい評価をするひとよりよい評価をするひとのほうがおおくなるためには,書評が共感される必要があるでしょう. しかし,それ以前に,まず書評をよむひとの数がすくなければ,評価するひともすくなくなってしまいます. そこがミソです.
私のばあい,出版されてから時間がたった本,しかもあまり人気のない本をよむことがおおいのです. そうすると,評価をつけるひとの数はへってしまいます. 大半の書評にはだれの評価もついていません. 人気のある本が出版されてからなるべくはやく書評を書けば,それだけ (よい) 評価をするひとの数もふえて,ランキングがあがることになります. 現在のアマゾンのしかけでは,それぞれの本について,評価のたかい書評は上位に表示されます. したがって,はやくからよい評価をうければ,さらにランキングがたかまることになります. ただし,人気のある本であれば,あとから書評を書いてもそれがたかい評価をうければ,上位に表示されるようになる可能性はあるとかんがえられます.
いずれにしても,よりおおくのひとが読む書評を書くことがレビュアーとしてのランキングをたかめることになるのだとかんがえられます. とはいっても,すくなくとも私自身はそのために新刊書を重点的に読もうというような気はないのですが…
2008-6-22 追記:
私が書いた書評に対する評価をみなおしてみて,ランキングがひくい理由はほかにもあるらしいことがわかりました.
書評が 「参考になりましたか」 という質問に対するこたえとして 「いいえ」 のほうが 「はい」 よりおおい書評がおおいということです.
ベスト xxx レビュアーになるためには 「はい」 とこたえてもらう必要があるのは当然でしょう.
なぜ 「いいえ」 とこたえるひとがおおいのか,かんがえてみる必要がありそうです.