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書評・読書:アート・イベント・エンターテイメント, アート・イベント・エンターテイメント

日常と非日常の交錯 ― 都築 響一 著 「ラブホテル ― Satellite of LOVE」

100 枚以上のラブホテルの室内の写真をならべた写真集である.この本の最初の版は 2001 年に出版されているが,その後,アメリカでは Misty Keasler の写真集 “Love Hotels” (Chronicle Books) が出版されている.大阪中心にラブホテルの写真をあつめている点では共通しているが,いくつかちがいもある.

Keasler の写真からはテレビや灰皿のようなフツーのものが排除されているのに対して,都築はテレビを積極的に写真にいれている.その結果,Keasler の写真にくらべると都築の写真のほうに日常性が感じられる.対象となっているラブホテルも都築のほうがおとなしいところがおおいようである.

Keasler のほうがインパクトはあるようにおもうが,都築のほうが日常と非日常が交錯する,よりラブホテルらしい空間をえがいているといえるのかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ラブホテル@ [bk1]ラブホテル@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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2008-07-30 21:37 に投稿されたエントリーのページです.

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