「知的生産法」 ときいておもいだすのは 梅棹 忠夫 の 「知的生産の技術」,川喜田 二郎 の 「発想法」,野口 悠紀雄 の 「「超」整理法」 などだが,この本はこれらと共通しているところもありながら,だいぶちがう. パソコンもデジカメもつかわない古典的なやりかたはこれらにちかいが,B6 カードなどをつかって整理することはやめて,B5, B6 のノートをつかっているという. これらのノートから,いきなり本を書くのだという.
この本におもに書いてあるのはそういう情報の整理のしかたではなくて,「現場」 つまりフィールドワークでのふるまいかた,ひととのつきあいかたなどが中心である. 梅棹や川喜田の本もフィールドワークの方法を書いていたはずだが,内容はずいぶんちがう. おなじフィールドワークをするのでも,外部からみるのと内部にとけこんでみるのとのちがいだろう.
評価: ★★★☆☆
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キーワード: フィールドワーク