裁判員制度に批判的な本がおおいなかで,この本はむしろ積極的である. 著者は陪審制度推進派であり,あとがきに 「投書の理念を失い,国民の司法参加の理想からどんどん後退していくこの制度の制度設計の現実に落胆し」 と書きながらも,陪審制度と裁判員制度のちがいや日本における戦前の陪審制度の歴史と裁判員制度導入の経緯などを冷静に分析し,将来の陪審制度確立への一里塚として裁判員制度をみとめている. 2004 年に出版された本だが,批判本からはえられない貴重な情報をふくんでいる.
評価: ★★★★☆
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