「画期的な日本語入力機能をもつ iPhone,しかし月に 8000 円以上で躊躇する」 という項目には iPhone の日本語入力機能を 「画期的」 と書きました. しかし,実際に買ってきてためすと,どうも,そうでないようにおもえてきました. 応答がトロいのが一番の問題です.
日本語入力ではけっこう時間がかかってしまいます. ゆびをシフトさせて入力するやりかたになれていないのは,時間がかかるひとつの理由です. また,キーに触感によるリアクションがないためにまちがえやすいのもひとつの理由です.
しかし,もっとおおきな理由は応答性がわるいことです. タッチしてから視覚的なリアクションがあるまで,つまりキーの表示がかわるまで,また実際に文字が入力されるまでに 1~2 秒かかることがあるようです. これではうまく入力できないのは当然といってよいでしょう.
ブラインド入力が可能なインタフェースであれば,なれれば表示がおくれても問題ないでしょう. しかし,iPhone のインタフェースはブラインド入力できるほど信頼性がたかくない (エラーがおこりやすい) ので,応答するまでまたざるをえません. これは日本語だけでなく,英字についても同様です. 英字のほうがもっととなりのキーをおしまちがえやすいので,キーボードが反応するまで,まつ必要があるとおもいます.
そのため,普通の携帯電話よりも入力時間がかかってしまいます. つまり,携帯電話のキーを数回たたくのより,iPhone のキーを 1 回おすほうが時間がかかってしまいます. もっとすばやく表示がかわるようになれば,たぶん普通の携帯電話よりは高速に入力できるものとおもいます.