こどもにつかわせるパソコンにはフィルタリング機能 (Parental Control 機能,ペアレンタル・コントロール機能) が必要です. しかし,あたらしいパソコンにどんなソフトをのせればよいのかがわかっていなかったので,すこししらべてみました. インターネット協会の 「フィルタリング,知っていますか」 というページにはフィルタリングに関するビジネスをしている会社のリストがありますが,そのサイトなどをしらべて,いくつかの候補にしぼりました. そのなかで,とりあえずは無償でつかえる 「Yahoo! 安心ネット」 をためしてみましたが,これでは十分でないとかんがえられる理由もみつかりました.
最近,こどもにもたせる携帯電話のフィルタリングが話題になっています. 携帯電話のほうが親の目がとどかないところでつかうのでより重要でしょうが,パソコンもこどもにつかわせるにはフィルタをかける必要があります.
私はいままでシマンテック (Symantec) の Internet Security というソフトがもつ Parental Control 機能 (フィルタリング機能) をつかってきましたが,このソフトの最近の版からはこの機能がきえてしまいました.
そこで,マシンをいれかえるのと同時にあたらしいソフトをいれようとかんがえました. ウィルス対策としてはあいかわらずシマンテック (AntiVirus 2007) をつかうことにしましたが,フィルタリングのためになにをつかったらよいのかがわかりませんでした.
まず,「インターネット フィルタリング」 というキーワードをつかって Google で検索してみました. それでみつかってひとつのページがインターネット協会の 「フィルタリング,知っていますか」 です. ここには 9 社の社名とソフトウェアないしサービスがあがっていますが,これだけみても,よくわかりません. 検索でみつかった他のページをみても,なにをつかえばよいのかはやはりよくわかりません.
そこで,まず kakaku.com の 「インターネット・セキュリティ」 のページでこれらの社名をさがしましたが,「デジタルアーツ」 だけがみつかりました. しかたがないので他社については上記のページにある URL (アドレス) をひとつずつ,みていくことにしました. その結果はつぎのようにまとめられます.
- デジタルアーツ社とそのデータベースをつかったソフト
- デジタルアーツ社は i-フィルター (現在の最新版は 5.0) というソフトをだしています. 「書きこみブロック機能」,「検索結果フィルター機能」 など,いくつかの特徴的な機能をもっていて,こどもむけの製品としてはもっとも多機能なようですが,価格はそのわりにはひくい (価格.com では 3640 円) ようです. デジタルアーツ社のデータベース (URL リスト) をつかった他社の製品としてアイキュエスの 「親子ネット」 という月に 300 円かかるサービスがあります. 価格としてはほぼおなじですが,デジタルアーツとはサービス内容で差別化しているようです.
- ネットスター社とそのデータベースをつかったソフト
- ネットスター社はもっともきめこまかいデータベースをもっているようです. しかし,こどもにつかわせるような製品やサービスは直接は提供していないようです. このデータベースをつかった製品としては アルプス システムインテグレーション社 の InterSafe Personal がありますが,サイバーリンク トランスデジタル社 の 「インターネット悪質サイトブロック」 もこのデータベースをつかっているようです.
- Yahoo! あんしんねっと
- 「Yahoo! あんしんねっと」 は無償のサービスです. 固有のデータベースをつかっているということです.
- その他
- 上記のもの以外にインターネット協会のページにはトレンドマイクロ社と AOS テクノロジーズ社があがっています. トレンドマイクロの 「ウスルスバスター 2007」 はフィルタリング機能をもっているということです. AOS テクノロジーズ社のソフト 「Net Nanny」 は 5000 円前後ですが,これはアメリカで評価がたかいということです.
これらのサービスはもともと無償のものをのぞくと,だいたい 1 年ごとに更新料が必要です. 更新料は初期費用よりはやややすいようです.
これらのなかで,まず無償の Yahoo! をためしてみました. いつもためす,かんたんにきわどいサイトがみつかるキーワード 「babe」 をためしてみると,フィルタされるサイトがおおいようですが,フィルタされないサイトもすぐにみつかりました. つまり,十分とはいえないようです.
他の有償サービスも無償でためしてみることができるようなので,比較してみるとよいのでしょうが,とりあえずはここまでにしておきます.
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