もう,ふるい話題になってしまいましたが,郵政民営化の意味について書いてみたいとおもいます. 郵政民営化の意味はいろいろありますが,特定郵便局についてみると,その局員とくに局長が郵便局のいきのこりをかけて必死にかんがえる環境をつくることが最大の意味だったとおもうのです.
わたしはサヨクがきらいです. それは,サヨクは権力者を自分とはちがう階級の人間と位置づけて,オマエらがかんがえろ,オレはオマエらを糾弾するのがやくわりだ,問題点を指摘するだけでいいんだ,というような態度をとるからです. かんたんな問題なら少数の人間がかんがえるだけで解決できるでしょう. しかし,いまわれわれがかかえているさまざまな問題は,そんなにかんたんではありません. 政治家だけが必死にかんがえれば解決できるというものではないとおもいます.
郵政の問題も,政治家だけで解決できる問題ではありません. 郵政のトップやおおきな郵便局をこれまでのしがらみから自由にすることにも,もちろんおおきな意味があったとおもいますが,それ以上に,2 万くらいある特定郵便局の局員とくに局長がいきのこりをかけて真剣にかんがえる環境をつくることが必要だった,それが郵政民営化の主要な意味だったのだとおもいます.
郵政民営化は決して特定郵便局をつぶすことが目的だったわけではありません. うまくいかなかった特定郵便局を救済するみちも用意されていたはずです. しかし,これまでのように 「おかみ」 をたよるのでなくて,自立して,いきのこりのみちを模索することが重要だったということです.
まだその成果がどうだったのか,一部の郵便局についてしかきいていませんが,ぜひこのこころみが成功してほしいとねがっています.