ホリエモンがテレビ局を買収したかったのはテレビの画面に URL (Web のアドレス) をながしつづけたかったからだとかたっているのをみた. テレビ CM などで URL を表示したり,よみあげたりしているのをときどき,みる. NHK などでも舌をかみそうな URL (http://www.nhk.or.jp/) をよみあげている. まったくばかげたことだとおもうが,とくに NHK では 「検索エンジンをつかって!」 といえないために,そうしているのだろう.
IT Pro の 「沈黙を破ったホリエモン,ITを語る」 で 堀江 貴文 が 「「ネットとテレビの融合というビジョンを明確に示していない」 と批判を浴びましたが,僕のビジョンは非常に単純でした。テレビの画面に URL を流し続ける,ただそれだけでした。 ネットにユーザーを集める純粋な広告媒体として,テレビ局が必要だったのです。」 とかたっている.
文字どおりうけとらないほうがよいだろうとはおもう. しかし,もし文字どおりにうけとると,「そんなパカなことのためにテレビ局を買収しようとしていたのか」 ということになる.
Web TV のようなものが普及すれば,テレビにハイパーリンクを表示することは意味があるだろう. そのハイパーリンクをクリックすれば,テレビ画面上で Web をみることができる.
しかし,テレビで Web がみられないのだとしたら,URL をかきうつしてパソコンにいれなおすなんていうことは,どうかんがえてもバカげたことだ. ひと文字まちがえただけで,目的のページはみられない. URL の構文は自然言語とはまったくなじまない. はなしことばについてはもちろんだが,かきことばとしてもである. この点はたとえ URL として,かなや漢字がつかえたとしても,基本的にはかわらない.
NHK のようにほぼ確実に検索でみつけられるものなら,検索エンジンをつかうのがよいだろう. 実際,テレビ CM などでも検索のためのキーワードをしめしているものがある. 検索エンジンがこれだけ普及した現在では,まぎらわしいサイトがなければ,そのほうがずっとかんたんで reasonable だ. しかし,NHK では検索サイトを利する行為をすることができないのかもしれない. 「エイチ・ティー・ティー・ピー・スラッシュ・スラッシュ・ダブリュ・ダブリュ・ダブリュ・ドット・エヌ・エイチ・ケー…」 と URL をよみあげるというばかげたことが,これからもくりかえされるのだろう.