最近,原油や工業原料などとともに,大豆,小麦などの穀物価格も急騰している. そのため,小売価格も上昇しているという. たしかに,値上げされたものはすくなくない. しかし,大豆,小麦などを原料とする製品のなかには,価格がすえおかれたり,むしろ実質的に値下げされているものもある. 牛乳やジュースもあいかわらず低価格なものが売られている. なぜだろうか?
ちかくの商店街のなかで廉価なものをさがすと,信濃屋の 400 g の豆腐は 2 丁で 100 円,赤帯の手延べそうめんは 300 g で 198 円,牛乳は 1 リットルで 149 円,ジュースは 1 リットルで 128 円というものがみつかる.
家のすぐちかくにある豆腐屋で買えば 1 丁 140 円する. こちらも値段はほとんどうごいていないが,2 丁 100 円は半値以下である. しかも,以前は安物は水っぽくてまずいとおもっていたが,この豆腐はもっとしっかりしている.
手延べそうめんは揖保の糸が最近まで 300 g で 298 円だったが,いまは 300 円をこえている. そういうなかで,品質にほとんど差が感じられないものが 198 円で売られている.
牛乳も 149 円で売っているものともっと高価なものとのあいだで,私には味の差がわからない.
CGC のジュースはおなじものが最近まで 160 円台で売っていることがおおかったが,最近は 128 円で売っていることがおおい. 99 円ショップにいくと 99 円でオレンジ・ジュースを売っているが,これはまずくていけない. 128 円のオレンジ・ジュースはずっと味がよい.
この原料高のなかで,輸送コストもあがっているはずなのに,どうしてこの値段で売れるのだろうか? あるいは赤字覚悟で営業しているのかもしれないが,赤字のままでいつまでも営業できるわけもない. スーパー・マーケットなどに関していえば非正規雇用者の給与カットなどにささえられているのかもしれないが,それにしても,おどろくべき価格だとおもえる.