中学生のときからバスをつかって通学・通勤してきました. バスはいろいろな原因でおくれますが,おくれるとたいてい,2 ~ 3 台のバスがダンゴになって (つならって) くるようになります. 中高生のころから,そうなったら,あるいはそうなるまえに,バスの間隔を調整すればよいのに,とおもってきました. 間隔の調整はその後もずっと実現されずにきました. しかし,まず電車の間隔調整が積極的におこなわれるようになり,数年前からやっと,バスでも間隔調整がおこなわれるようになりました.
バスがダンゴになるのがなぜ問題かというと,第 1 に,停留所での待ち時間がふえるからです. 本来の運転間隔が 5 分であるとすれば,2 台ダンゴになるとそれが 10 分になるので,平均の待ち時間は 2 倍に (2.5 分から 5 分に) なります.
第 2 に,ダンゴになるとバスの平均運行時間がのびてしまいます. なぜなら,1 台めのバスで乗客が乗降しているときは,2 台めのバスは通常,ただ,むだに待っているからです. 2 台めのバスは乗客をおろしていることはありますが,1 台めのバスと同時に客をのせていることはめったにありません.
電車については数 10 年まえから ATS, ATC をつかった集中的な運行制御がおこなわれています. そのため,どこかでおくれが生じると,後続の電車だけでなく,先行する電車もわざと発車をおくらせるような制御がおこなわれてきました. そうすることによって,おくれた電車に乗車するひとがふえて,さらにおくれが拡大するのをふせぐことができます.
バスについてはこのようなこまかい調整はむずかしいので,もっと容易に実現できる方法がとられているようです. 私がふだんつかっている京王バスに関しては,おもに運行スケジュールに余裕をもたせて,予定時刻よりはやくチェックポイントの停留所に到着すると,予定時刻までおくらせるという制御がおこなわれています. これによって,(私自身は統計をとったことはありませんが) ダンゴになることがかなりさけられているようです.
ずっとまえから気づいていた私が指摘していれば,このような制御がもっとはやく実現したのでしょうか?
関連項目: