この本のタイトルをみたとき,なぜいまさらこんなタイトルをつけるのだろうとおもった. 「ブログ論壇」 が話題になったのはもうずいぶんまえのことだ. 実際,読んでみると章のタイトルにはいちいち 「ブログ論壇」 がついているが,内容はかならずしもそうでないことがわかる.
とりあげられている問題はマスコミ関係として,毎日デイリーニュースの低俗記事問題,あらたにす,ウィキスキャナー,いくつかの政治がらみの問題,秋葉原事件,ケータイ論壇,青少年ネット規制法などなど. 種々雑多でつっこみもよわいので,全体としては雑然とした印象しかあたえない.
佐々木 俊尚 というネット・ワッチャーがみたネットのすがたという意味では価値があるのだろう. しかし,もうすこしつっこんだ議論をするのでなければ,価値ある議論とはいえないだろう.
評価: ★★☆☆☆
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