サブプライム問題が発生したあとにおこった,金融商品の格付けに疑問がもたれたこと,レバレッジをつかって資金をふやす方法に疑問がもたれて資金があつめにくくなったこと,欧米での資金調達ができなくなったためにアジアや中東に有利な条件をしめして資金調達せざるをえなくなったことなどが書かれている. 前著 「サブプライム問題とは何か」 では解説されていなかった,証券化でつかわれた 「優先劣後構造」 という金融技術なども丁寧に解説されている. 今後,アメリカのやくわりが中国によってとってかわられるのか,日本はどうなるのか,などについても論じられている. 前著との重複はよくおさえられているので,あわせて読むとよいだろう.
評価: ★★☆☆☆
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キーワード: サブプライム・ローン問題, サブプライム・ローン危機, サブプライム危機