17 日の NHK 「視点・論点」 は 相原 博之 による 「キャラ化する日本」. 現代においてはさまざまなキャラクターが日本人に癒しをあたえているが,それがいま急におこったのではなくて,数 10 年の歴史があることをつたえていた. それをきいていておもったのは,キャラには,数 10 年どころか数 100 年の日本の歴史のなかではぐくまれてきたものがあるということだ.
相原が指摘していたことのひとつは,日本のキャラには表情がない,それによってひとびとがキャラに自分の感情をうつすことができるということである. 外国によくあるようにキャラにつよい表情をあたえると,こういうことはできない.
それでおもいだしたのが能面である. 能面は無表情であるがゆえに,光源に対するわずかな角度の変化などによって,さまざまな表情をあたえることができる. キャラの表情は表現者によってあたえられるわけではないが,共通している部分があるようにおもう.
2008-11-13 追記:
相原 博之 の 「キャラ化するニッポン」 という本を読んでいる.
上記の番組のモトネタなのだろう.
「キャラクターが無表情なため,かえって,子どもたちは自分のほうで勝手にキャラクターの表情を解釈し,自らの感情を様々に投影することができる」 と書かれている.
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