カナダからのブログ

オリジナルなくふうをすることが私の年賀状の基本だが，1998 年はほとんどくふうなしのパクリでつくってしまった． この年までは年賀状の印刷にプリントゴッコかページ・プリンタをつかっていたが，この年にはじめてインクジェット・プリンタをつかった． いうまでもないことだが，この年は寅年だった． この年だけなぜか PowerPoint (95) をつかっているが，これ以降は Canvas をつかっている． なお，図柄の下に住所，氏名，電話番号，メイルアドレスを書いているが，その部分は省略している． これは，以下の図柄についてもおなじである．

1999 年は卯年なので 「卯」 という字をデザインしてつかった． 非常にシンプルなデザインなので，それ以外にとくに書くことはない． カラーなので印刷にはやはりインクジェット・プリンタをつかった．

2000 年は 20 世紀の最後の年である． 前年つまりこの年賀状をつくった年はいわゆる Y2K 問題のためにコンピュータ業界が緊張につつまれていたこともあって，年号を書くのに Y2K と書いた．

それはともかく，Y2K をくいちぎっているのはこの年の干支の龍である． くいちぎっているのは，本来 2000 年は decade (xxx0 年代) や世紀の最後の年であり，1000 年紀の最後の年でもあるのに，日本では xxx0 年代の最初の年とみなされていたりすることを意識してのことである． とはいえ，2000 年が世紀のはじめや 1000 年紀のはじめだとみなしているひとはいなかったようである．

このデザインは白黒なので，印刷には OKI のページ・プリンタ (ML-400IIPS) をつかった．

2001 年は巳年なので，白と黒のへびがからまっている図柄をつかった． 道教 (Taoism) でよくつかう図柄や，リサイクルの図柄を模している． 前年にひきつづいて英語をつかっているが，“year” でなく “century” をつかった． このデザインも白黒なので，ページ・プリンタをつかって印刷した．

2002 年は午年なので馬の写真をインターネットからひろってきてつかった． 1997 年のデザインは完成したものがみつからなかったのでのせなかったが，この年にはじめて，インターネットからひろってきた写真をつかった． そのときと同様に Photoshop ですこし加工してつかったと記憶している． この 12 年間のなかで唯一，はがきを横につかっている． もとの写真はカラーだったが，白黒にしてページ・プリンタで印刷した．

2003 年は未年なので，ひつじの角をデザインしている． 日本が岐路にたっていることなどを暗示する図柄だが，なにもかかないとわかりにくいので，「わかれみち」 と書いた． すこし色をつかっているので，これはインクジェット・プリンタで印刷した． この年以降はほとんどインクジェットをつかっている．

2004 年にはステレオグラムをつかってみた． ステレオグラムがよめないひとには，なんのことだかわからないが，申年なので 「申」 の字がみえるはずである． ステレオグラムをつくるプログラムはインターネットからひろってきたが，どこからだったか，残念ながら記憶していない． プログラムは Java で書かれていて，いまもてもとにのこっているが，著作権などの表示はない．

2005 年は酉年なので，ニワトリに関する 3 つの写真をこれまたインターネットから借用してきてつかった． 置物の写真をつかうのはめずらしいことではないとおもうが，丸焼きの鳥をつかうことはまれだろう．

2006 年は戌年なので，まよわず家にいる犬をつかった． 散歩につれていってもすぐに家にかえりたがる，寝ているところが似合う怠惰な犬である．

手書きの絵や図をつかったことはまれだが，2007 年にはめずらしく手書きの絵をスキャナーでとってインクジェット・プリンタで印刷した． 亥年なので，竹林のなかからタケノコのようにはえてくる猪をつかった． もうすこし，ちからづよい絵にするとよかったとおもうのだが，サボって書いたので，ちょっとよわよわしい．

2008 年の図柄については 「来年は出番だ! マウス 集合!」 という項目に書いたが，子年にちなんで家にあるマウスをあつめて写真をとった． これは白黒写真なのでね最近にしては例外的にページ・プリンタをつかって印刷している．

2009 年の図柄については 「カウガールと犬を化かしたウシの年賀状」 という項目に書いた． この年は丑年だが，ちょっとしたひらめきにしたがって，数年前にとった写真にうつっているこどもにカウボーイ・ハット (カウガール・ハット) をかぶせ，犬の顔を牛ととりかえた． 自分のこどもとはいえ，ひとの顔写真を勝手に年賀状につかうのは気がひけるので，帽子で顔をすっかりかくしてしまっている．