「地デジの音量」 という項目で NHK の地デジは音量がおおきすぎると書いたが,音量がおおきすぎるのはそれだけではないらしい. Courrier Japon 2008 年 12 月号の 「音量は 15 年前の 4~8 倍に: メタリカ・ファンもうんざり! iPod 普及で 「音楽がうるさい」」 では,iPod の音量がちいさいために CD の音量をあげなければ売れなくなっているという.
音量をあげればダイナミック・レンジはさがる. Courrier Japon にも音量レベルの図があるが,それによると,メタリカの最近のアルバムではあきらかにリミッターをかけている. ダイナミック・レンジがひろいことが CD のよさだったはずなのに,これではだいなしだ.
クラシックではこんなバカなことはおこっていないとおもうが,それによって 「地デジの音量」 に書いたようにクラシック再生時とそれ以外とで音量をいちいち,あげたりさげたりしなければならなくなる.
iPod が元凶だとしたら,Apple になんとかしてもらいたいものだ. (写真は,音量ではなく,かたちがちいさい “3G iPod nano”).
追記:
Apple のサイトで iPod の仕様をみても,最大出力についてはなにも書いてない.
オーディオ機器でありながら出力が書いてないというのは,おかしなことだ.
しかし,「iPod: よくお問い合わせいただく質問と回答」 (2007-7-30) をみると,アンプの出力は 60 mW だと書いてある.
イヤホンの効率は 100dB/mW くらいだから,十分な出力のはずである.
それなのに,なぜ音量がちいさいのだろうか?