武田 邦彦 をはじめ,数人の日本人が環境問題に関する主流の議論に異をとなえる本を書いているが,この本はバチカンの大学教授が書いたものだという. そのため 「正しいエコロジーとは何か」 などの点でキリスト教の影響がつよく,日本人にはうけいれがたい部分もあるとおもわれる. また,論旨に疑問の点も多々ある.
しかし,人口増加や優生学と環境保護運動とくにグリーンピースや WWF との関係など,日本人が書いた本とはちがう視点を提供してくれる. 地球温暖化の問題はもちろんとりあげられているが,ほかに森林破壊,種の消滅,遺伝子くみかえ,大気汚染などの問題もとりあげられている. 環境問題をひろくとらえるためには,参考になる 1 冊である.
評価: ★★★☆☆
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