薬事法施行規則の改正によって,かぜぐすりなどの医薬品のネット販売が禁止されようとしている. 私も花粉症のくすりなどをネットで買ったことがあるので,ひとごとではない. すでに楽天のネット署名サイトで署名した. ネット販売は対面販売でないために適切な説明がなされず危険だという理由によって禁止されようとしているのだが,それは販売ページに適切な警告の表示を義務づければよいことではないだろうか.
店舗では対面販売をしているといっても,かぜぐすりなどを買うときに,いちいち危険を説明する店員はまずいない. 説明をもとめれば,こたえてくれるだけである. それならば,ネット販売においても,読みたいひとだけリスクの説明が読めるようにしておけば,それでよいのではないだろうか?
Internet Watch の 「医薬品ネット販売の継続容認訴え、業界団体が新自主ガイドライン」 によれば,日本オンラインドラッグ協会 (JODA) はこれに対抗するため 「安全・安心な医薬品インターネット販売を実現する自主ガイドライン」 を作成したという. このガイドラインではもっときびしい対策をとろうとしている. つまり,購入ボタンをおしたひとにチェック項目を表示し,チェックしないかぎりは購入できないようにするというわけである. ここまでする必要はないようにおもうが,これに類する説明を法律などで義務づければよいのだとかんがえられる. 禁止すれば,薬局で買うことがむずかしいひとにはきびしい規制になってしまう.
ネット販売継続を希望するひとはネット署名サイトで署名しよう.
追記: 「週刊! 木村剛: [ゴーログ] 麻生政権:医薬品のネット販売は禁止?」 にはこの規制の裏事情が書かれている. やはり医薬品に関する利権や厚労省の思惑がからんでいるということだ. 厚労省は懲りない……
2008-12-6 追記:
12 月 5 日には楽天から「ネット署名のおねがい」が何通もとどいた.
医薬品ネット販売禁止は楽天にはみのがせない事態だということだ.