麻生首相が消費税率の 3 年以内のひきあげを税制改正大綱に記述するよう要求していたのに対して,公明党を中心とする反対によって記述しないことに決着したという. 公明党は第 2 次補正予算案みおくり等で首相への不満をつのらせているとみられるが,与党であるにもかかわらず首相方針に反対して,ただでさえ弱体化している内閣をさらに弱体化させているのは,ゆるしがたいことだとおもえる.
公明党は新進党時代には解党して小沢一郎らとともにひとつの党をつくっていた. それがいまは自民党とともに与党になっている. そもそも,そこに無理があるとおもうのだが,いよいよその無理がたたって,与党のなかにひびをいれているのだとおもえる.
いずれはそのひびが決定的なものになって,政界再編につながるのだろう. しかし,そうなったときに公明党がすじをとおす道はあるのだろうか? どちらの勢力につくにせよ,いまのままでは信頼をうしなってしまうだけなのではないかとおもえる.
キーワード: