これまでつかってきためがねをおきわすれてきたのをきっかけに,遠近両用のめがねをつくった. ちかくのメガネストアーで 17000 円くらいだった. 遠近両用めがねのひとつのよい点は,最適な焦点距離からすこしずらしてつかうことによって,目を訓練することができることだ.
大学にはいるまでは両眼とも視力は 1.5 あったのだが,大学のときに体育でテニス・ボールが右目にぶつかってから視力が低下し,つられて左目も低下してしまった. その後しばらくはめがねなしでとおしていたが,運転免許をとる必要がでてきたために,めがねをつくった. その後さらに 2 個ほど,めがねをつくったが,17 年くらいまえにつくっためがねで比較的最近まで,ほぼ用がたりていた.
ところが,さすがに最近は目の調節能力がおとろえてきて,近視のめがねをかけたままでは数 10 cm の距離の物体をみるのがつらくなってきた. こまかいものをみるには,やはりちかづけてみる必要があるので,ときには,めがねを何度もつけたりはずしたりする必要が生じてきた.
この正月に,のこっていた 1 個のめがねをついにおきわすれてきてしまった. どこにあるかはわかったのだが,これは遠近両用のめがねをつくるよい機会だとかんがえて,めがね屋にでかけることにした. 年中無休だというので,ちかくのメガネストアーに 1 月 3 日にいって,発注してきた. この店をえらんだのは,家から徒歩でいける距離だということと,ちかくで 1 月 3 日にあいている店はほかにみあたらなかったということである. 店では,とおくのものをみたときとちかくのものをみたときの視力や乱視などをそれぞれしらべて,レンズを決定した. 店をでるまでに数 10 分かかっただろう. めがねをつくるときに眼科で診断してもらうほうがよいといわれていたが,いまやめがね屋のほうが最新の設備できめこまかく,はかってくれるといってよいのだろう.
これで,つくっためがねの値段は UV 加工オプションをつけて 17000 円くらいだから,やすいといってよいだろう. 10000 円以下でもつくれないことはないが,デザインがかぎられるので,それはやめた. これまでかなりレンズがおおきいめがねをつかってきたが,ややちいさいものにした. 最近はレンズのほそいめがねがおおいが,遠近両用なので,さすがにあまりほそいものはさけるべきだろう. このブログ項目は 「ファッション」 に分類しているが,実のところ,四六時中めがねをしているつもりはないので,あまりファッション性にはとらわれず,安価で実用的なものをえらんでいる.
年始であるために,めがねが完成するまでに 1 週間を要したが,やっと,うけとってきた. このめがねは,レンズの上部から下部まで連続的に焦点がかわる. そのため,遠近両用めがねをもっているひとには常識だが,ものをみるときに頭の角度 (仰角) をかえれば,ちょうどよい焦点距離でみることができる. そしてさらに,現在の視力でちょうどよい距離よりすこし焦点距離をずらしてみることもできる. 私のばあいは近視なので,最適な位置よりすこし度がよわいところでみるようにすれば,目を訓練することができる. (もっとも,調節能力が低下してしまったので,近視を矯正するのがほんとうによいかどうかは,かならずしもわからないが…)
以前はもうすこし視力がよかったので,裸眼でとおくをみることによって,目を訓練することができた. しかし,近視がひどくなってしまうと,裸眼では努力してもとおくに焦点をあわせることができないので,訓練するのがむずかしくなってしまった. 遠近両用めがねをうまくつかえば,この問題を解決することができるわけだ.
これまでは,めがねをかけると訓練ができないこともあって,めがねはあまりつかわないようにしてきた. しかし,これからはもうすこし,めがねをつかう時間をふやして,訓練してみることにしようとおもう.