著者は 「空気を読」 んでそれにしばられることが,さまざまな面でマイナスにはたらいていると主張する. それはそうだろう. しかし,テレビにでて空気にさからう発言をすると,抗議の電話が殺到して番組をおろされるという. それでも空気を読むべきでないといえるのだろうか.
しかし,そもそもこの本の論点のおおくは空気とは関係がない. インドや中国はもちろん,ベトナムでさえも日本よりはるかに給料の格差がおおきいという. 高額の給料をもらえるひとは 「空気読み」 ではないといいたいのだろうが,空気との関係はすこしもあきらかになっていない. むしろこれは著者の人生観や仕事観についての本である. それが役にたつばあいもあるだろうが,あまりに,おしつけがましすぎる.
評価: ★★☆☆☆
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キーワード: 空気