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社会・経済:マネー・電子マネーと景気循環

またしてもバブルでいい思いをしたヤツらを助けなくてはならないのか !!?

90 年代,銀行への資本注入の必要性が指摘されながらも,なかなか実行できなかった. そのひとつの原因は,バブルでいい思いをした銀行にカネをつぎこんで助けることへの国民の抵抗感にあった. アメリカでも投資銀行や自動車業界などへの支援には国民の反対がつよかった. しかし,この構造はアメリカと日本・中国をはじめとする各国とのあいだにもある. 世界からあつめたカネでアメリカはうるおってきた. しかし,いまオバマによる大規模な財政出動でドルがあやうくなっている. それをたすけるために,またもや日本もカネをつぎこまなければならないのだろうか.

門倉 貴史 著 「恐慌第 2 波 ― 世界同時不況を日本が生き残る道」 には,アメリカがデノミネーションを実施して,日本などが保有する米国債の価値が 1/10 になるかもしれないという,おそろしい話が書いてある. それは,アメリカをすくうために,バブルをふくらますためにつかった日本などからの借金をほとんど棒引きすることを意味している. 借金棒引きをしなければ,ドルが暴落して,日本などがためこんだ外貨準備が,これまたタダ同然になり,真の恐慌にいたることもかんがえられる. まだどうなるかわからないし,恐慌はもちろん,日本の失われた 1x 年のような事態はぜひさける必要がある. しかし,できることならこういう,日本の財産がほとんどうしなわけるというような事態はさけてもらいたいものである.

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