まもなく海外出張をひかえているが,パスポートの期限が 3 カ月をきっているので,このままでは入国できない. そこで,都庁にあたらしいパスポートを申請しにいった. 一見,手続きは以前よりかんたんになっているのだが,実は手続きに必要な写真にあれこれと注文がつくので,とてもしろうとではパスポート用の写真はとれないとあきらめて,都庁内にある写真屋で 1200 円はらって写真をとってもらった.
パスポート発行に必要な書類として,以前ははがきがあったし,有効なパスポートをもっていなければ現在でも戸籍謄本や住民票が必要になる. しかし,現在,すでにパスポートをもっているばあいは必要なのは基本的にパスポートそのものと写真だけである.
必要書類がかかれた Web ページをみると,写真がみたすべき条件も書いてある. 写真のおおきさはもちろん,顔のおおきさまで誤差 2 mm 以内でとらなければならないように書いてある. この条件はみたすように,すでにとってあったデジカメ写真を加工して印刷してもっていった. ところが,それではダメだという. ダメな点の第 1 は背景である. カーテンが背景になっていて,一様でないからダメだという. ダメな点の第 2 は顔のあかるさが一様でないことである. とくにあかるい部分があったりすると,やはりダメだという. 写真の条件をすべて読んでいけば,あらかじめダメだとわかったかもしれないのだが,ここまできびしいとはおもっていなかった.
やむなく写真屋にとってもらうことにした. 写真屋でもパスポート写真をとったことがあるとはかぎらないから,きちんと条件をみたしてくれるとはかぎらないだろう. さすがに都庁にある写真屋はパスポート写真専門だし,パスポート取得を代行する旅行業者なども,なれているから自分で写真をとってもまちがえることはないだろうが… 10 年に 1 度しかこういう機会のない身にとっては,ただしい写真をとってもってくるなどということは,およそできないとおもった.