家庭菜園で二十日大根やホウレンソウ,マメ,ミニトマトなどをつくっている. 「自家農園でまずつくりたいもの ― 手にはいりにくい野菜やハーブ」 にも書いたが,ちかくのみせで売っている野菜は買ってくるほうが楽だし,コストもかからないといってよい. したがって,ちかくのみせで売っていないものをつくりたい. ちかくのみせで売っていないもののひとつが二十日大根だ.
小学生のころから二十日大根の栽培実験があった. つまり,これは野菜のなかでももっともつくりやすいもののひとつだということだ. にもかかわらず,八百屋ではあまり売っていない. たぶん,ふつうの大根にくらべるとずっと人気がないのだろう.
ちいさいので,しなびやすいということもあるのかもしれない. 自宅でとったものをたべるのでも,とれたてをたべるのと時間がたったものをたべるのとでは,おおきな差がある (もちろん葉はすぐにとってしまうのだが,それでもやはり大根の表面から水がぬけて,表面ちかくはやわらかくなってしまう).
むかしにくらべると辛い大根はへったようにおもう. おろし大根なら先のほうでつくればそれなりに辛いが,そうでなければ辛味はあまりない. さしみのつけあわせにせよ,なめこといっしょに食べるにせよ,辛味のない大根おろしは味気ないとおもう. しかし,最近は味気ない大根がおおい.
それにくらべると,わが家でつくった (べつに特別なものではないが) 二十日大根は,おろさなくても,かぶりつくだけで相当に辛い. それでいて,甘味もあるし,ほかにも微妙な味がある. これこそ,私がもとめている大根の味だといってよい.
八百屋で売っていないから,自宅でつくる価値がある. それでいて,日あたりさえよければ,かんたんに,十分にそだつ (冬のあいだは日あたりがわるかったので,そだたなかったが…). 10 cm くらいのふかさのちいさなプランターでも,十分にそだつ. 大根にもいろいろあるが,二十日大根以外ではこうはいかない. 30 日大根という品種もためしたが,これももっとふかいプランターでなければうまくそだたないようだ.
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