著者はツリー図,ベン図,マトリクス,点グラフ,フロー図という 5 種類の図が,かんがえをまとめるのに役に立つと主張し,そのつかいかたを解説している. 130 ページくらいのうすい本としては,つかいかたをよくまとめているといえるだろう. とりあげられている例は比較的単純だが,それは単純なほうが理解しやすいからなのだろう. しかし,単純な例であれば図示しなくてもかんがえられるともいえる. また,ベン図のように,もともと 4 つ以上の集合を表現するのに適さない,つまり複雑なものがあらわせない図もある. 図をつかうことでほんとうにかんがえやすくなるのだろうか,とくに本書が対象にしている 「忙しいビジネスパーソン」 は図をかくことでかえって時間をつかってしまうようにおもえる.
評価: ★★★☆☆
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