郵政民営化がはじまってまもない頃に書かれた本である.そのため,2/3 くらいは郵政公社と民営化による労働問題の告発などにあてられているが,大半は民営化以前の話題だ.その意味ではタイトルからはずれている.のこりの 1/3 は宅配便や公的機関による派遣業者への委託がひきおこしている労働問題などをあつかっている.つまりこの本は民営化をあつかっているのではなくてワーキングプア問題をあつかっていることになる.深刻な問題であることはまちがいないが,焦点がぼけてしまっているのが惜しい.
評価: ★★★☆☆
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キーワード: 郵政民営化