民主党中心の鳩山内閣が成立した. 亀井静香国民新党代表は郵政・金融担当ということだ. 亀井氏本人は総務大臣をのぞんだということだが,さすがにこんな小党に総務大臣という重要ポストをわたすわけにはいかない. 郵政担当大臣というのは巧妙な案といえるだろう.
総務大臣ともなれば,仕事の範囲もひろくて郵政ばかりにそんなにちからをつかうわけにはいかない. 金融大臣もかねてはいるが,郵政担当という肩書きならば,たぶん時間は相当かけられるのだろう. そういう意味では満足しているらしい亀井さんにとっても,民営化みなおし論者にとってもよいのだろう.
しかし,日本郵政に口をだす第 1 の大臣はやはり総務大臣だ. 民営化された以上は郵政省や郵政公社時代のようにはいかないとしても,相当な影響力がある. 亀井さんを総務大臣にしたら,やりたいほうだいやって,たいへんなことになるだろう. 実際,日本郵政は鳩山総務相にさんざん,ふりまわされていた.
それに対して郵政担当大臣は日本郵政に直接につよいことはいえないだろう. 管轄省庁のない郵政担当大臣は単なる調整役だろうから,総務大臣はもちろん,他の政府関係者も満足する改革案をつくらなければ実行できないだろう. ある意味では 「玉虫色」 の人事ともいえるが,どれだけうまく機能するか,みてみよう. (写真は毎日新聞から借用しました.)
関連ページ (2009-9-19 追記):
- 亀井静香郵政・金融担当大臣という絶妙: タイトルはこのブログ項目と似ているが,内容はだいぶちがうようだ.