小学生のころは 「x 年の科学」 をたのしみにしていたが,「大人の科学」 はこれまで買ったことがなかった. Vol. 24 の 4 bit マイコン GMC-4 にちょっと興味をそそられて買ってみたが,なかなかにクセモノだ.
命令体系をみると,けっこう趣味的にみえる. どうやってプログラムすればよいのか,すぐにはわからない. 加減算くらいはすぐにできるが,右シフトはあるのに左シフトがないとか,スワップ命令が充実しているとか,なかなかクセモノだ. そういうわけで,コンパイラをつくるとしても,すぐにはどうつくってよいのかよくわからない.
GMC-4 のための “C” コンパイラなるものをつくったひともいるが,右シフト演算子 (>>) はあるのに左シフト演算子はない. それでも加減算程度なら自由にできるようだ. Google で 「GMC-4」 を検索してみると,このコンパイラ以外にもいろいろでてくる.
にわかにつくった命令体系なのかとおもったが,どうやら学研とそのファンにとっては 「伝統の」 アーキテクチャのようだ. 「大人の」 ユーザにうけるにはこのアーキテクチャにする必要があったのだろうが,教育目的ではつかいにくいのが惜しい.
4 bit マイコンと称しているが,実際には 8 bit マイコンでエミュレートしているという. さすがに FPGA などでつくったのではコストがかかりすぎるのだろう. ちょっとインチキっぽいが,しかたがない.