最近,日本人の味覚にあわせてつくったキムチがふえてきたようだ. 日本でも漬物は浅漬けがおおくなっているが,野菜のあおくささがのこっている浅漬けがおいしいとはおもわない. キムチでもおおくの日本人は醗酵がすすんでいないものをこのむようだが,私の趣味にはあわない. 醗酵がすすんでいないものがすきなら,はやいうちにたべればよい, 私はもっと醗酵がすすんでからたべる. それでよかったはずなのだが,最近は時間がたっても醗酵がすすまないようになっているものがふえてきた. だから,最近,なにを買えばよいのかわからなくなってきた.
日本製のキムチはだいたい,まずい. 韓国製のを買えばたぶんまちがいがないのだろうが,「ウォン安にもかかわらず買いにくい韓国製品」 に書いたように,けっこう,たかい.
これまでは中国製のキムチがやすくておいしかったので,それを買っていた. 1 kg で 400 円以下であり,日本製や韓国製の半値だ. おなじ銘柄をこれまで,月に 1 個くらいずつ,買っていた. 味にとくにくふうはないが,平均的な味に満足していた.
ところが,最近買ったそのキムチは,これまでとはあきらかに味がちがう. 最初から酸味料がはいっていて,甘味もつよい. なにより,賞味期限をすぎても醗酵がすすまない. つまり,いつまでたっても,おいしくならない. 今度買えばもとの味であるという可能性もなくはないが,また 1 kg まずいキムチをたべることになる可能性がたかいので,ふたたび買うのを躊躇してしまう.
日本には韓国・朝鮮人が多数いるのだから,いくところにいけば,おいしくてやすいキムチがあるにちがいない. インターネットでもおいしくてやすいキムチをみつけることができるかもしれない. それをさがしにいかなければならないようだ.