鳩山首相は子ども手当に所得制限をもうけないという決断をした. 所得制限をするべきだという意見が民主党からあがり,その上限に関してもさまざまな意見があったときく. 所得上限を 2000 万円とする意見がつよいと報道されていたが,これは税収を確保するのにはまったく無意味であり,制限しないという決定を支持したい.
民主党政権はさまざまな改革を実行しようとし,また同時にさまざまな問題をかかえている. それらのさまざまな課題・問題に対してはブログにかきたいことがやまほどあるが,とても全部を書くほどの時間はない.
ぜひひとつ書いておきたいことが,子ども手当の問題だ. 税収を確保するために所得制限をもうけようということだが,所得制限をひくく設定したのでは子ども手当を新設する意味がうすれてしまう. かといって,所得制限を 2000 万円というような高額にしたのでは,税収はわずかしかふえないだろう. 税収もえられないうえにすべての子どもを平等に支援するという子ども手当の理念はそこなそこなわれてしまう. これではやはり子ども手当を新設する意味がなくなってしまう.
ここはやはり所得制限せずに手当を支給するのが適切だろう. 税収の確保にはほかの方法すなわちガソリンの暫定税率を維持するという方法をとるという. これもマニフェストには反するが,税収確保のためにはやむをえないとおもう. したがって,首相の決断を支持したいとおもう.
2012-5-2 追記:
いまおもうと,この項目の議論はあまかったとおもう.
もはや日本は理想をすなおに実現できるような,あまい状態ではない.
鳩山首相の政策はこれ以外にも理想主義的なものがおおく,それがおおくの失敗をまねいたということができるだろう.