ゲームやネットが青少年の脳をさまざまなかたちでむしばんでいることを告発している. 「ゲーム脳の恐怖」 ほどではないが,この本もアマゾンの書評などでは評判がよくない. 文庫版のあとがきでは著者自身もそれを意識し,この本のまえの版に言及して,「「科学的根拠が乏しい」 という言葉に安心し,危険がないと思って子どもに与え続ける人も数多くいる.」 と書いている. しかし,それにつづけて 「科学的に,百% 黒だと証明されたときには,もう手遅れになってしまうのである」 と書いている. 根拠に限界があるなかでも,できるだけ統計などをとりいれて客観的に論じようとしていることは評価してよいだろう.
評価: ★★★☆☆
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