演奏者という立場から,さまざまな 20 世紀音楽の魅力をかたっている. 副題に 「現代音楽」 とあり,シュトックハウゼン,ハルトマン,ケージなどの作曲家をあつかっているが,マーラー,ドビュッシー,ストラビンスキーなどにもページをさいている. 19 世紀の作曲家についてはほとんどふれていないが,著者がロマン派と現代の作曲家をわけへだてなく理解し演奏していることがつたわってくる.
帯には 「「現代音楽」 入門」 とあるが,この本を読むと聴衆の立場で現代音楽を理解するのにどれだけやくにたつかはわからない. 理解するにはむしろ先入観なく聴くのがよいようにおもえる.
評価: ★★★☆☆
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