最近,Kindle や iPad の登場で電子書籍あるいは電子出版がブームになっているが,1999 年ごろにもブームになったことがあった. この本はこのころの記述が中心だ. しかし,アメリカではこのブームは一時的なものにおわり,いままた復活している. 日本ではその間に携帯電子出版がはやってきた.
こうやって歴史をたどっている本書だが,淡々と記述がつみあげられていて,「構図」 にはなりえていない印象だ. ときどきみえてくる著者の意見にも,あまり共感できるところがない. たとえば,フリーソフトに対して 「ソフトウェアの創作的行為で収入を得ることが卑下されている」 と書いているが,これもオープン・ソフトウェアなどへの誤解から生じているとかんがえられる.
評価: ★★☆☆☆
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